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【バスの損傷状況】 

被告人運転車両の前面右側は凹損しており、棒の先端で突ついたようにして黒色のものが点状に付着しているが、その高さは、被害者運転車両の同型車のハンドルの高さとほぼ同じである。また、右側ヘッドライト上部には水平方向の線状の擦過傷がある。
さらに、前部バンパーは被告人運転車両の進行方向を基準にみて右側から左側に押し込まれたように挫屈している。

(地裁判決文4頁)

 バスのバンパーの損傷が白バイのフロントタイヤによって押し込まれたものであり、バスの前面パネルの凹傷が白バイのハンドル(グリップエンド)の痕だとすると、衝突時に白バイは(バスのバンパーを押し曲げながら)バスの前まで出ていたことになります。
 そうだとすると、バスと白バイの最終的な位置関係(白バイは、バスの横にほぼ平行に倒れている)は、バスが前進していないと説明がつきません。

→【バスが動いていた物的証拠】

 この点、凹傷については、ハンドルの痕ではないという主張があり、その根拠は、
 1.バスの前部バンパーの損傷が白バイのフロントタイヤによるものだとすると、ハンドルが凹傷の位置に届かない、
 2.裁判所の認定では白バイは右にバンクした状態で衝突しているが、凹傷の高さは、白バイが直立した状態のハンドルの高さである、
というものです。

 1.
 白バイの事故後の写真を見るとわかりますが、フロントフォークが曲がっており、フロントタイヤはエンジンの近くまで後退しています。
 その分、車体は前進しますから、ハンドルと凹傷に位置的な矛盾はありません。

白バイ(破損右ステア)とバスの損傷との位置関係

 2.
 検察側の主張では、白バイはバスにほぼ真横からぶつかっていますから、バスが前進すれば、白バイはフロントタイヤ付近を横(白バイの進行方向から見て左)から押されることになります。
 このときライダーが脱落していなければ、白バイの重心位置はかなり高くなっていますから、白バイはバスに押されていったん起きあがることになります。
 また、事故後の白バイのフロントフォークは捩れたように曲がっていますが、右バンク状態から、衝突でステアリングがさらに右に急激に切れたら、白バイは一気に起きあがります。
 バイクに乗っている人ならば感覚的に分かると思いますが、これは、ステアリングが切れる事でコーナリングフォースが増大し(旋回Rが小さくなる)、遠心力が増えることで起きる現象です。

 弁護側が主張する事故形態(止まっているバスに、白バイが浅い角度で衝突)に基づいた説明では、凹傷については、白バイ隊員のヘルメットが当たった痕である可能性を指摘するものがありますが(白バイ隊員の体は、前方に投げ出されつつ、上半身がバスの角を回り込んだことになります)、バンパーの損傷については具体的な説明はありません。
 これは、本来は、検察側の鑑定に対する反証として、弁護側鑑定人が説明すべきことでしょう。

→【裁判での弁護について】
 
 
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