スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【弁護側証人の証言が採用されなかった理由】 

 裁判では、弁護側証人として、事故状況について校長と教員、白バイの走行速度について軽トラックの運転手が証言しましたが、いずれの証言も採用されませんでした。
 弁護側証人は第三者なのに証言が却下され、逆に、検察側証人の証言は同僚(身内)なのに採用されたということで、裁判所は不公平であるという支援者の主張がありますが、これは誤解に過ぎません。
 証言は、人の感覚や記憶に基づくものですから、錯覚や勘違いや記憶違いといった間違いがある可能性があります。
 弁護側証人の証言が採用されなかったのは、物的証拠(鑑定結果)と矛盾したり、目撃状況に関する説明が曖昧だったり不自然だったりしたからです。

(略)被告人運転車両が停止中に衝突が生じたという趣旨の両名の証言は、これまで検討してきた路面擦過痕や沿う方の車両の損傷状況といった衝突状況を示す欠陥敵証拠からの認定に反するものであり、衝突態様についての証明力は乏しいと言わねばならない。
(地裁判決文13頁)

(略)B氏の原審供述によれば、Bは、ずっと第一車線を進行したというのであって、左方道路から国道に進入してすぐに第二車線を進行したという白バイを追尾していたものではない。また、B氏が自車の速度計を確認したとしても、B氏は、原審で、白バイは第二車線に進入してから加速した旨供述している(略)から、速度を正確に認識しえたか疑問がある上、白バイの速度が感覚にすぎないことを自認しているほか、(略)不自然不合理な部分もあるから、正確性は低い。
(高裁判決文15頁 ※B氏=軽トラックの運転手)

→【記憶=真実?】

 また、裁判で証言に反する物証があれば、証言の方が間違っていると判断するのが普通です。
 つまり、証拠の証明力は、物証>証言です。

 立場を逆にして考えてみてください。
 検察側は証人の証言のみで、事実関係を立証しようとした。
 弁護側は物証に基づいた鑑定を行い、検察側証人の証言と異なる事実を示した。

 もしこれで、裁判所が検察側証人の証言を採用して有罪にしたら、それこそ冤罪の虞がある不公正な裁判でしょう。
 支援者は、不公正な裁判が行われたと主張していますが、むしろ公正だったからこそ有罪になったのです。

 もちろん、鑑定が間違っていることもあるのですが、裁判でそれを主張するには、鑑定のどこがどう間違っているのか、具体的客観的に指摘する必要があるということです。
 この裁判では、弁護側も独自に鑑定を行い、異なる結果になることを示さなければならなかったのです。

→【裁判での弁護ついて】
 
 
スポンサーサイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://horatio2chsi.blog72.fc2.com/tb.php/15-546d8b66

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。