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【バスが動いていた物的証拠】 

 裁判では、タイヤ痕以外にも、路面の擦過痕、バスのフロントパネルの凹傷、バスのフロントバンパーの破損状態、といった、バスが動いていたことを示す物証が提示されています。

(略)算定書は、(略)衝突現場の状況並びに被告車及びY車の各諸元及び損傷状況等を元に、物理の専門家の立場から、被告車及びY車の衝突時の各速度を算定したものである、そうすると、基になる資料は、本件事故直後のスリップ痕様のもの、擦過痕、被告車及びY車の各諸元等である以上、(略)
(高裁判決文12頁 ※Y車=白バイ)

 路面の擦過痕は、白バイが転倒後にバスに引き摺られて出来たもの、フロントパネルの凹傷は、白バイのハンドル(グリップエンド)が当たって出来たもの、フロントバンパーの破損は、白バイのフロントタイヤに横から押されて折れ曲がったものと、それぞれ説明されています。
 つまり、裁判所の認定した衝突の状況(過程)は以下のようになります。

 ・前進しているバスのフロントバンパーの側面部分に、白バイが衝突
 ・白バイは、バスのフロントバンパーを押し曲げるように破壊しながら前進
 ・バスは白バイの前部を押しながら前進、フロントパネルと白バイのハンドルが接触
 ・白バイは右回りで転倒、バスとほぼ平行な状態になり引き摺られる


白バイ(破損右ステア)とバスの損傷との位置関係    

バスと白バイの位置関係1 バスと白バイの位置関係2 白バイ停止位置3

 これに対して、弁護側が主張する衝突状況は止まっているバスに、白バイが右旋回しながら浅い角度で衝突したというものです。
 最終停止位置の車両の位置関係、白バイが直前に転倒してたとすれば、路面の擦過痕の説明はできそうですが、フロントパネルの凹傷とフロントバンパーの破損状態の説明はできるのでしょうか?
 これは、事故状況の鑑定がなされなかったことと合わせて、是非、弁護側事故鑑定人の説明が聞きたいところです。

 路面の擦過痕については、これも捏造されたものという主張がなされ、フロントパネルの凹傷については、ハンドルではなく、白バイ隊員のヘルメットが当たって出来たもの、という見解がありますが、フロントバンパーの破損状態についての説明には、支援者も窮しているようです。

→【裁判での弁護ついて】 
→【路面の擦過痕】
→【バスの損傷状況】
→【白バイの破片の散乱状況】
 
 
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【路面の擦過痕】 

被告人運転車両の最終停止位置を基準に俯瞰した場合、右前輪右側あたりに、アスファルト路面の表面を硬いもので削ったような複数の路面擦過痕が存在し、被告人運転車両の進路と直交する南北方向に短く形成されていたものが、突如転向して、被告人運転車両の進路と平行する東西方向東向きに長く形成され、最終停止位置で転倒している被害者運転車両まで伸びているものがある。
(地裁判決文4頁)

 白バイがバスに引き摺られたときに路面についたとされるL字状の擦過痕については、引き摺られた痕ならば形状がおかしいという指摘があり、弁護側は、これも警察による捏造(チョーク等で描かれた)の可能性があると主張しています。

 しかし、(これはタイヤ痕の捏造の主張でも言える事ですが)仮に、バスの運転手に罪を着せるために証拠を捏造したというのならば、おかしな形状の擦過痕を捏造するというのは、逆にスジが通りません。
 単にバスが動いていた(白バイを引き摺った)証拠をでっち上げるつもりならば、わざわざL字状にしたりせず、直線状の擦過痕にするでしょう。

 検察側が主張した(裁判所の認定した)事故状況からすれば、L字状の擦過痕は不自然でもなんでもありません。
 というより、擦過痕を証拠としてバスと白バイの動きを計算しているのですから当然のことです。

 裁判所の認定では、白バイは前部を横方向(左側)からバスに押されるようにして転倒しています。
 つまり、転倒時に、白バイの車体は右に回転しますから、回転が進行しバスと平行な状態になるまでの路面の転倒痕(擦過痕)の形状は、白バイが回転する軸(この軸はバスに押されて移動しています)を中心とした楕円の一部ということになります。
 そこから、白バイはバスとほぼ平行な状態になって引き摺ずられますが、この段階では、バスとほぼ平行な擦過痕になります。
 擦過痕全体で見ればL字状になることがわかります。

 白バイの動きと擦過痕の関係は、机の上にペンを置き、一方の端を指でつまんで(ペンの動きを妨げないように)横方向(ペンと直角)に動かしてみればイメージがわくと思います。
 ペンは回転してから引き摺られ、もう一方の端が描く軌跡はL字状になります。

→【バスが動いていた物的証拠】
→【再審請求/三宅鑑定】
→【三宅鑑定/擦過痕捏造疑惑】
 

【バスの損傷状況】 

被告人運転車両の前面右側は凹損しており、棒の先端で突ついたようにして黒色のものが点状に付着しているが、その高さは、被害者運転車両の同型車のハンドルの高さとほぼ同じである。また、右側ヘッドライト上部には水平方向の線状の擦過傷がある。
さらに、前部バンパーは被告人運転車両の進行方向を基準にみて右側から左側に押し込まれたように挫屈している。

(地裁判決文4頁)

 バスのバンパーの損傷が白バイのフロントタイヤによって押し込まれたものであり、バスの前面パネルの凹傷が白バイのハンドル(グリップエンド)の痕だとすると、衝突時に白バイは(バスのバンパーを押し曲げながら)バスの前まで出ていたことになります。
 そうだとすると、バスと白バイの最終的な位置関係(白バイは、バスの横にほぼ平行に倒れている)は、バスが前進していないと説明がつきません。

→【バスが動いていた物的証拠】

 この点、凹傷については、ハンドルの痕ではないという主張があり、その根拠は、
 1.バスの前部バンパーの損傷が白バイのフロントタイヤによるものだとすると、ハンドルが凹傷の位置に届かない、
 2.裁判所の認定では白バイは右にバンクした状態で衝突しているが、凹傷の高さは、白バイが直立した状態のハンドルの高さである、
というものです。

 1.
 白バイの事故後の写真を見るとわかりますが、フロントフォークが曲がっており、フロントタイヤはエンジンの近くまで後退しています。
 その分、車体は前進しますから、ハンドルと凹傷に位置的な矛盾はありません。

白バイ(破損右ステア)とバスの損傷との位置関係

 2.
 検察側の主張では、白バイはバスにほぼ真横からぶつかっていますから、バスが前進すれば、白バイはフロントタイヤ付近を横(白バイの進行方向から見て左)から押されることになります。
 このときライダーが脱落していなければ、白バイの重心位置はかなり高くなっていますから、白バイはバスに押されていったん起きあがることになります。
 また、事故後の白バイのフロントフォークは捩れたように曲がっていますが、右バンク状態から、衝突でステアリングがさらに右に急激に切れたら、白バイは一気に起きあがります。
 バイクに乗っている人ならば感覚的に分かると思いますが、これは、ステアリングが切れる事でコーナリングフォースが増大し(旋回Rが小さくなる)、遠心力が増えることで起きる現象です。

 弁護側が主張する事故形態(止まっているバスに、白バイが浅い角度で衝突)に基づいた説明では、凹傷については、白バイ隊員のヘルメットが当たった痕である可能性を指摘するものがありますが(白バイ隊員の体は、前方に投げ出されつつ、上半身がバスの角を回り込んだことになります)、バンパーの損傷については具体的な説明はありません。
 これは、本来は、検察側の鑑定に対する反証として、弁護側鑑定人が説明すべきことでしょう。

→【裁判での弁護について】
 
 

【白バイの破片の散乱状況】 

被害者運転車両から脱落した前部左側(※)の赤色回転灯のカバーは、被告人運転車両の右前輪後方の位置に脱落している。また、被告人運転車両の最終停止位置を基準に俯瞰した場合、被告人運転車両の前方に細かな破片等が散乱している。
(地裁判決文4-5頁)
※訂正(引用に間違いがありました)

 白バイの破片の散乱状況に関して、検察側の主張(裁判所の認定)通りの事故状況ならば、衝突地点と車両の最終停止位置は異なっているので、破片が、衝突地点付近ではなく、白バイの車体の近くに落ちているのはおかしいという主張があります。

 事故後の白バイの写真を見ればわかりますが、白バイは右側がほとんど損傷しておらず、左側が大破しています。
 つまり、白バイの破片のほとんどは左カウルのものです。

 (参考)
 http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737/43207044.html

 検察側の主張する事故状況では、白バイは、バスのフロントバンパー側面に、フロントタイヤからぶつかっているので、衝突の初期段階では左カウルはまだ破壊されておらず、当然、破片も散乱しません。
 白バイの左カウルが損傷するのは、衝突が進行(白バイがバスのバンパーを折り曲げながら前進)し、バスの車体とカウルが接触して以降ですが、検察側の主張では、バスも同時に前進を続けていますから、白バイの破片は、バスの進行方向に弾かれることになります。
 白バイの破片が衝突地点付近にないことは、むしろバスが前進していた証拠であると言うことができるでしょう。

 では、白バイの破片が、白バイの近くに落ちていたのはどういうことなのでしょうか?
 注目すべきは、白バイ隊員のヘルメットも、白バイの近くに落ちていたことです。
 白バイ隊員は、バスの右前方に倒れていたのですが、衝突時にヘルメットが脱げたのだとしたら、ヘルメットもバスの前方に飛ばされるはずですし、そもそもアゴ紐を締めていたら、ヘルメットが脱げるようなことはありません(白バイ隊員がアゴ紐を締めないのは、ちょっと考えられません)。

 考えられる事は、白バイ隊員を救護したときに、ヘルメットが脱がされ、白バイに近くに置かれたということです。
 救護措置は現場検証より先に行われていますし、現場の保存よりも救護措置が優先するのは(特に救急隊員なら)当然でしょう。
 同じように、白バイの破片がバスの前方に弾かれて散らばっていたとしたら、これも救護の邪魔になりますから、除けられて、ヘルメットと同じように白バイの近くに集められたという可能性があると思います。

→【バスが動いていた物的証拠】
 
 

【車内で撮影された写真】 

 弁護側は、二審で、新証拠として、事故直前にバスの車内で生徒が撮影した写真の証拠申請を行ったようですが、証拠調べは行われませんでした。

中央分離帯付近、つまり我々が主張している衝突地点で撮影された写真1葉(略)
バスの外の風景と、バスの中をみると明らかに右折態勢を取って停止しているのがわかる。
撮影したのは女子生徒。道路に進入してからバスの揺れが収まるのを待って撮影、つまり停止後に撮影と証言している。
写真撮影した彼女は、写真が「不同意」とされても「証人」として法廷に立つ予定だった勇気ある女子高生。

http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737/23162145.html

 この説明では、停止位置の証拠として、写真の証拠申請をしたようですが、しかし、この写真がマスコミに取り上げられたときの説明では・・・

ここに、事故直前にバスの車内で撮影された、1枚の写真がある
この見えている景色は、バスが道路に進入する時と、ほぼ一致する

http://www.youtube.com/watch?v=ju1SsyKvYTg
09:50-

 道路に進入する時と、ほぼ一致、ということは、弁護側が主張する衝突地点で撮影されたものではないということになりますが、弁護側はこの写真でいったい何を証明するつもりだったのでしょうか?
 
 (追記)
 生徒写真の撮影位置(生徒の証言によれば、バスが停止していた位置)について、支援者の説明がありました。

その写真の撮影位置を解析すればバスの停車位置がわかるというものだ。
それに異論はない。もちろん、私達もその写真の存在が分かった時、2007年だったか・・その当時は色めき立った。
撮影者が生徒であったから、なおさら慎重に現場で検証した。 同じバスを使い、撮影者も被写体となった生徒も同一人物を使い、それぞれ同じ座席位置から、ファインダを覗いては、手元の撮影写真と見比べては撮影を繰り返した。
その結果、撮影された写真は、路上で撮影されたモノでないのは明らかという事が判明した。
 
http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737/69152786.html

 刑事裁判で、弁護側は、衝突時にバスは「最終停止位置」で右折待機をしていた(停車していた)と主張し、その証拠として、支援者と一部メディアが、バスが止まっていたという生徒の証言を取上げてきました。
 しかし、上記引用の支援者の説明が正しいのであれば、生徒が止まっていたと証言したバスの停止位置は、「最終停止位置」ではなく、「国道の手前」ということになりますから、生徒の写真と証言は、むしろ弁護側の主張を否定するものであり、高裁で証拠調べが行われなかったことは、弁護側にとっては、むしろ「幸い」だったということになります。

→【ネット上で見られる誤解】
→【テレビ朝日ザ・スクープSP「誤報」問題】
→【再審請求/裁判官の「提案」? 】
 
 
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