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【白バイの違法訓練?】 

 支援者は、白バイの速度超過が事故原因であるとし、白バイは、違法な高速走行訓練をしていたと主張しています。
 その根拠として挙げられているのが以下の警察庁の通達です。

交通街頭活動中の殉職・受傷事故防止対策の推進強化について(通達)(リンク切れ)
http://www.npa.go.jp/pdc/notification/koutuu/sidou/shidou20060215.pdf
(3) 体験型・実践型教養訓練の積極的な実施
各種教養訓練に当たっては、「夜間における夜光チョッキ等の視認性」、「緊急自動車のサイレン音の聴取範囲」、「高速時、悪天候時等の車両の特性」、「緊急走行、追跡追尾走行訓練」「道路管理者と連携した交通規制訓練」等の体験型・実践型のプログラムを積極的に取り入れ、その効果的実施を図る。

(4/5)

 ここで問題となるのは、事故を起した白バイが、赤色灯もサイレンも使用していなかった(緊急走行中ではなかった)ということです。
 また、違反車両を追跡(速度計測)中だった可能性を示す証言なども、今のところはありません。 
 
 だから、支援者は「違法な高速走行訓練」中だったと考えたのでしょうが、これはおかしな発想です。
 この通達は、そもそも、殉職・受傷事故防止対策のためのもので、訓練で事故が起きたら本末転倒ですから、訓練をするならば、当然、安全に配慮することが前提になるはずです。
 ならば、公道で高速走行訓練を行うとしたら、一般車両への注意を促すために赤色灯やサイレンを使用するのが普通でしょう。

 これに対しては、緊急走行中ではないのに赤色灯やサイレンを使用するのは「違法」だから使用しなかった、という主張がありますが、支援者の主張では、そもそも「違法な訓練」をやっているのです。
 また、この「違法な訓練」が、隠蔽しなければならないようなものであるならば、逆に、赤色灯やサイレンを使用し、緊急走行を偽装するでしょう。
 このように、赤色灯やサイレンを使用しない「走行訓練」の話はズジが通りません。

 また、この事故とは別に、現場では普段から白バイが高速走行をしていたという地元住民の証言があるということですが、それこそ、違反車両を追跡中だった可能性もあるわけでから、これを違法訓練の根拠と言うのは無理があります。

→【白バイは速度超過だった?】
→【警察の隠蔽工作?】
 
 
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【警察の隠蔽工作?】 

 支援者は、白バイの違法な走行訓練を隠蔽をするために、証拠を捏造しバスの運転手(以下、K氏)に罪を着せたと主張していますが、仮に違法訓練が事実だったとして、はたして、K氏に罪を着せる事で違法行為の隠蔽(責任逃れ)ができるのでしょうか?

 刑事責任では過失相殺がありませんから、バス側の過失を「でっち上げた」としても、それだけで白バイ側の過失が否定されるわけではありませんし、そもそも、白バイ隊員は死亡しており、バス側に死傷者が出ているわけではありませんから、裁判で白バイ(警察)側の刑事責任が追及されることはありません。

 民間人に死傷者が出ているわけではありませんし、違法訓練を隠蔽したいのならば、むしろ、K氏を起訴しないようにして、事故の責任をウヤムヤで終わらせた方が簡単かつ効果的です。
 逆に、証拠を偽造してK氏を起訴しても、証拠捏造の発覚という新たなリスクを負うだけですし、実際、裁判になったからこそ、弁護側が証拠の捏造を主張して騒ぎになっているわけですから、隠蔽工作として、K氏に罪を着せるために証拠を偽造して起訴するというのはスジが通らない話です。

→【ネット上で見られる誤解】
→【白バイの違法訓練?】
→【8ヶ月後に見せられたタイヤ痕の写真】
 
 

【8ヶ月後に見せられたタイヤ痕の写真】 

 裁判で、バスの運転手(以下、K氏)は、事故8ヶ月後に行われた取調べの際に、初めてタイヤ痕の写真を見せられ、証拠(タイヤ痕)が捏造されていると思った、と証言しています。

(略)被告人は、検察庁の呼出を受け、実況見分調書のような図面を見せられ、これは事故とは全然違うなどと言ったが、
押し問答となり、スリップ痕の写真を見せられ、証拠が捏造されていると感じ(略)

(地裁判決文2頁)

 他方、検察(警察)は、事故当時にK氏がタイヤ痕を確認していると主張しています。
 これについては、K氏がタイヤ痕を確認しているところを撮影した写真が裁判に提出されており、その写真は支援者がサイトで公開されています。
 今まで、支援者(弁護側)は、裁判で検察側が証拠提出した写真を、ある程度鮮明なカラーで公開していましたが、この写真については、画像が荒い白黒のもので、タイヤ痕が写っているのかどうか判別できません。
 http://littlemonky737.blog90.fc2.com/blog-entry-130.html
 裁判当事者ならば、裁判資料を入手することができますので、是非、鮮明な写真を公開して欲しいところです。

 弁護側の主張では、警察が事故当日に現場で「急ブレーキ痕」を捏造した(飲料水等で描いた)ことになっていますが、もし、その通りであるならば、実況見分でK氏に確認させないというのはズジが通らないでしょう。
 現場で確認させないのならば、何の為に、現場に「急ブレーキ痕」を作ったのかわかりません(だから、国賠請求訴訟では、パソコンで写真を捏造したという主張になったのでしょうか?)。
 しかも、バスはABS仕様で、弁護側が実験したように、10km/hからの急ブレーキのみでは1mのタイヤ痕は付きません。
 つまり、「急ブレーキ痕」であるならば、そもそも捏造する必要はなかったのです。
 仮に、事故当時はバスがABS仕様であることがわからず、現場に「急ブレーキ痕」を描いてしまったとしても、K氏に見せていないのならば、まして支援者が主張するように、溝がなく湾曲している「急ブレーキ痕」がありえないものならば、8ヶ月後にわざわざK氏に見せたりするでしょうか?
 普通は、「急ブレーキ痕」の捏造の方をなかったことにするでしょう。

 カラー写真が公開されていました。タイヤ痕が写っているのが確認できます。
http://blog-imgs-44-origin.fc2.com/k/o/c/kochiudon2/100309-040.jpg

→【タイヤ痕の謎?】
→【斜行スリップ説】
→【裁判ではタイヤ痕はどのように認識されていたのか?】
 
 

【事故後の運転手の行動】 

本件事故の約21分後の平成18年3月3日午後2時55分から同日午後5時17分まで本件現場において実況見分が行われた。被告人は、本件事故直後から本件現場にとどまっていたが、本件事故の約30分後の同日午後3時4分に逮捕され、警察署に引致され、同日午後4時15分~午後4時48分まで本件現場に戻り、改めて実況見分に立ち会った。被告人が本件現場に戻った時には、既に被告人運転車両等は現場から撤去されていた。
(地裁判決文5頁)

 検察側が証拠として提出した写真の中には、運転席にK氏(運転手)が座っているバスの写真があります。
 しかし、K氏本人の話では、実況見分中にバスに乗った記憶が無く、また、K氏がバスに乗っていなかったことを証言している人もいるということで、写真捏造説の根拠の一つにもなっています。

→【実況見分と写真捏造疑惑】

(略)車を止めて事故現場に駆けつけ、救急車に怪我人を乗せ、バスの中に生徒達がいたので、(略)避難さすために、(略)バスに乗り込んで、生徒たちに「怪我はありませんか」と確認し誘導してくださったのです。
そのバスに乗った時に、私は「運転席に居ましたか」と聞くと、乗っていませんでした、確認のためにもう一度「乗っていましたか」と聞いてみましたが、はっきりとした口調で「運転席には誰も居ませんでした」

http://blogs.yahoo.co.jp/zassou1954/44144564.html

 この証言にある生徒の誘導は、実況見分が始まる前の話でしょうか、始まった後の話でしょうか?

 実況見分開始前ならば、K氏がバスに乗っている写真は当然実況見分中に撮影されたものなので、K氏が実況見分中にバスに乗っていないという証明にはなりません。
 実況見分開始後ならば、実況見分が行われている事故現場に一民間人が入って来て、バスに乗り込むというのはおかしな話です。
 
 そもそも、事故当時のK氏の行動ならば、バスに乗っていた(現場にいた)生徒や教師に聞けばいいのではないでしょうか?
 なぜ、第三者の証言が出てくるまで待っていたのか?
 非常に不可解です。

 (追記)
 以下は、K氏本人のコメントです。

私は、事故当時の記憶をたどると、運転席に座っている事に疑問を抱いていました、
私は、実地検証の為外で待機していた。
しかし、写真に写っている事、支援の方が生徒の一人に聞いたところ、自分たちが避難する為にバスから降りるときに、私が、バスに乗ってきた、と言っていた事を聞き、私の記憶違い、写真を細工するわけがない、全て思い込んでいました。
2008/9/16(火) 午前 7:11 [ zas*ou*954 ]

http://blogs.yahoo.co.jp/zassou1954/44144564.html

 これが事実ならば、K氏がバスに乗っていたという生徒の証言があり、K氏は自分の記憶に合致する証言の方を「採用」したことになりますが、K氏や支援者はこの生徒の証言をどう考えているのでしょうか?
 支援者の方が聞いたのですから、「誘導尋問」というわけはないでしょう。
 K氏がバスに乗っていなかったと主張している人達は、この生徒を「嘘つき」呼ばわりしたことになるのでしょうか?
 支援者の理屈からすればそうなるはずですが・・・

→【記憶=真実?】
 
  

【実況見分と写真捏造疑惑】 

本件事故の約21分後の平成18年3月3日午後2時55分から同日午後5時17分まで本件現場において実況見分が行われた。被告人は、本件事故直後から本件現場にとどまっていたが、本件事故の約30分後の同日午後3時4分に逮捕され、警察署に引致され、同日午後4時15分~午後4時48分まで本件現場に戻り、改めて実況見分に立ち会った。被告人が本件現場に戻った時には、既に被告人運転車両等は現場から撤去されていた。
(地裁判決文5頁)

 弁護側は、バスの運転手(以下、K氏)の逮捕は不当であり、逮捕引致したのは現場でタイヤ痕を捏造するために、K氏を現場から遠ざけるためであったと主張しました。
 また、K氏が現場に戻ってからの実況見分では、警察はK氏を警察車両に乗せたまま立ち合わせたのですが、これも不当であると主張しています。
 これに対する裁判所の判断は以下の通りです。

(略)本件は、交通事故によって被害者が死亡した重大事件であり、事案の見通しが未だ流動的である捜査の初期段階において、逃亡や口裏合わせなどの証拠隠滅が懸念される状況にあったと認められ、実際には拘留されずに釈放されたことを考慮に入れても、当時被疑者であった被告人を逮捕したことが不当であったとはいえない。そして、逮捕した被疑者を警察に引致せねばならないのは当然のことである(略)
(地裁判決文9頁)

また、逮捕後の被告人を実況見分に立ち合わせた際には、押送車両の周辺にテレビカメラを携えた報道関係者と思わしき人物がいたと認められ、警察官が、被告人が身柄拘束を受けてる姿を人目にさらさないように配慮し、押送車両内から指示説明をさせたとしていることについても、そこに違法不当な目的があったとは窺がわれない。
(地裁判決文11頁)

(略)被告人に重大な過失があることが推認させる上、重大な結果を招いたから、その刑を免れるために逃亡するおそれがある。また、その(略)刑を免れるために教員らに働きかけ罪証を隠滅するおそれもある。さらに、本件が重大事案であることに照らし、逮捕の必要性があり、後日、身柄を釈放したからといって、その必要性がないとは言えない。(略)次に、被告人を逮捕した以上、直ちに引致しなければならないのであり、逮捕しながら引致せずに実況見分に立ち会わせることは違法である(刑訴法202条)。そして、被告人は、引致や弁解録取等の法定の手続を経た後、衝突現場でスリップ痕様のもの等の確認等をしているが、その段階では逮捕されており、多くの者が通行する国道での確認等において、所論のような態様を用いたからといって、違法あるいは不当であったとはいえない。
(高裁判決文9-10頁)

 弁護側の主張では、タイヤ痕の捏造は、K氏が逮捕引致されて現場から離れてる間です。
 ところが、検察側が証拠として提出した写真の中に、運転席にK氏が座っているバスの写真があり、そこには問題のタイヤ痕も写っています。
 警察が現場検証を始めてからK氏が逮捕引致されるまでは9分間です。
 その間に、飲料水と刷毛を用意して、タイヤ痕を描くというのは、さすがに時間的に無理があると考えたのか、この写真は警察によって捏造されたものであるという支援者の主張があります。

 その一つは、無人のバスの写真にK氏を合成したという話です。
 これは、K氏本人も、事故後バスに乗ったていない(記憶がない)と主張しており、雑誌に全く同じ構図の無人のバスの写真が掲載されたことで、支援者の間ではかなり盛り上がったようです。
 しかし、無人のバスの写真の「真相」は、支援サイトの管理人氏が、自分で加工した(運転席のK氏を消した)写真を雑誌社に間違って提供していたというものでした。

皆様・・・・
その写真の件でございますが・・・大変申し訳ありません。
SPAの写真を提供したのは支援する会の依頼を請けた私です。
その中に問題の写真が含まれていたのは間違いありません。
現場写真が入手できた07年6月ごろに、現場写真にいろいろと書き加えたり、消したりの修正を加えて、どの程度まで精巧にできるのかを試していました。
私のミスでその中の一枚がSPAに提供した物の中に紛れ込んでしまった。
これがことの事実です。もちろんSPAはこのことを知らないまま掲載したのです。
今朝方、出勤間際に片岡さんのブログで話題にっていることを知りました。
もっと早く事の次第を皆様にお伝えしなくてはならなかったのですが、遅れてしまいもうしわけありません。
皆様、SPAの担当者様。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません
2008/9/16(火) 午後 10:15 [ littlemonky737 ]

http://blogs.yahoo.co.jp/zassou1954/44144564.html

 もう一つは、タイヤ痕を合成したという話です。
 しかし、後から写真で合成するならば、そもそも現場でタイヤ痕を描く必要などありません。
 タイヤ痕の合成写真は、国賠請求訴訟での原告(K氏)の主張でもありますが、警察が現場で飲料水等を使ってタイヤ痕を描いたという話は、なかったことになったのでしょうか?

生田暉雄弁護士の記者会見・要旨
現在は、パソコンによって、その気になれば、いくらでもハイテク偽装ができるわけなんです。
(略)証拠写真などは、パソコン操作で、いくらでも偽装できるのです。「当日、現場には、多くの人がいたから偽装などできない」などということは、今の時代には言えないことなんです。

http://www.news.janjan.jp/area/0903/0903129263/1.php
 
→【合成写真?】

 (追記)
 弁護側は、前述のように、逮捕引致したのは現場でタイヤ痕を捏造するために、K氏を現場から遠ざけるためであったと主張しています。
 つまり、弁護側の主張によれば、現場でバスとK氏とタイヤ痕が同時に写っている写真は、存在していないことになります。
 しかし、裁判では、弁護側の主張によれば存在していないはずの写真が証拠として提出されています。
 そして、それらの写真がタイヤ痕捏造を否定する根拠となったわけですが、弁護士やK氏は、その写真を見たときに、おかしいと思わなかったのでしょうか?
 実際、写真捏造は、刑事裁判では主張されていません。
 これは非常に、不可解です。

→【再審請求/三宅鑑定】
→【三宅鑑定/ネガ複製疑惑】
→【三宅鑑定/合成写真疑惑】 
→【三宅鑑定/ドット痕の有無】
 
 
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